「YES」と「NO」には幅が必要です。今回は「回答者が答えやすい選択肢」について説明させて頂きます。
「○○は好きですか?」と聞かれた場合、「はい」か「いいえ」しか選択肢がないと答えにくいと思った経験はありませんか? 人の感情や感じ方には幅があり、同じ「好き」でも「ものすごく好き」と「どちらかと言えば好き」では、大きな差があります。かといっていずれの度合いの場合でも「好きではない」とは異なりますよね。では、このようなケースについて、具体例に沿ってご説明します。
上のサンプル画面(図1)をご覧ください。「新しくテレビを買いたいと思いますか?」と聞かれた場合、はっきりと「思う」と答えたら、実際に「買う行動」につながるイメージがありますよね。また、「思わない」と選ぼうとすると「絶対に購入はしない」ような気持ちになってしまいがちです。2択の場合は、あいまいな気持ちの方が回答しづらく、さらに「YES」(この場合は「思う」)に黙従誘導させてしまい、正確な回答が得られません。
「新しくテレビを買いたい」と思う気持ちが少しはあるけれど、はっきりとは言えない、といったように現時点ではあいまいな気持ちでいる人にもスムーズに回答ができるよう、選択肢の幅をもたせてあげましょう。
また、普段から意識していない事項については、回答がしづらいものです。そういった回答者の存在もふまえ、「よくわからない」「どちらともいえない」など「逃げの選択肢」を追加しておくこともおすすめです。
<解決策>
選択肢に幅をもたせたり、逃げの選択肢を用意することで回答離脱や回答困難を防げる
いかがでしょうか。ずいぶん回答しやすくなりましたよね。 感情には幅があります。できるかぎり回答しやすい選択肢を用意することで、回答離脱や回答困難を避ける工夫をしてみてください。