今回の調査票作成のポイント では、ネットリサーチでの分岐の条件設定についてお話ししたいと思います。 質問の深度が進むときによくある間違いについてご説明します。ある質問から得られた回答をもとに、モニターの「条件」を分岐し、対象者だけが次の質問に進むように設定します。
「図1」をごらんください。この設問は「スマートフォンを持っている人」に「スマートフォンで行う操作の内容」について、回答を得たい意図で作成されています。つまり最終的に導き出したい回答を得るには「スマートフォンを持っている」ことが前提です。ですが、せっかくQ1で「スマートフォンを持っている」選択肢が用意されているのに、その回答を活かすことなくQ2の設問を「全員が」答える仕組みになってしまっています。
これではスマートフォンを持っていない人はQ2でも「スマートフォンは持っていない」を選ぶよりほかなく、モニターの心理的負担や回答離脱・矛盾につながってしまいます
<解決策>
「POINT」のように「条件設定=分岐」を設定しましょう。Q1で「スマートフォン」を持っていると回答しなかった方はQ2に進む必要がなく、モニター側の回答もスムーズです。